近年、インターネットから利用できる投資システムに「ソーシャルレンディング」があります。
ソーシャルレンディングには手間がかからない、知識が要らない、利回りが良いなどのメリットがあります。
また、ソーシャルレンディングは企業に対する融資への投資であるため、他の投資のような値動きに神経をとがらせる必要がありません。
Contents
ソーシャルレンディングの弱点
1)貸倒れリスクの存在
2)運用期間における資金の停滞
3)望めない短期的なハイリターン
上記のような弱点を念頭に置いておくことが、ソーシャルレンディングで思わぬ失敗をしないための重要なポイントになります。
1)貸倒れリスクの存在
投資というのは、元本が保証されているわけではありません。そして、ソーシャルレンディングは企業への融資に投資するというシステム上、融資先の営業不振や倒産などで、出資金を全く回収できない貸倒れになる可能性があります。
また、ソーシャルレンディングは新しい業態であるため、事業者も事業経験の浅いベンチャー企業が多くなっています。従って、事業者が倒産するというリスクも存在します。実際に、倒産した事業者が出ています。
ソーシャルレンディングは運用が事業者任せという面があり、自分の知識や経験でリスクを減少させるということができません。従って、確実な事業者、安心なファンドを選択することが最も重要です。
2)運用期間における資金の停滞
ソーシャルレンディングは貸付金を融資している間は、出資した資金の引出しができません。
また、原則として中途でのキャンセルもできません。
つまり、融資期間中は資金を寝かせることになります。ソーシャルレンディングの場合、案件によっては1~2年の融資になるものが多いため、資金の有効活用、投資効率という面では大きなハンデになります。
他の投資に資金を回したいと思ってもできなくなります。
ソーシャルレンディングへ出資する場合は、資金計画を立てた上で短期での回収を必要としない資金で行うことが肝心です。
3)望めない短期的なハイリターン
ソーシャルレンディングは数ヶ月という短い運用期間のファンドもありますが、基本的には1年以上の運用になるものが多くなっています。
従って、短期での利益を狙う投資としては適しません。
基本的に、ソーシャルレンディングは定期的に一定の配当金を得ることを目的とした投資であり、長期的且つ安定的に利益を増やすことに適したツールです。
投資商品の中にはFXやバイナリーオプション、仮想通貨など、短期間に利益を得られるものがあります。
また、レバレッジを利用すれば、少ない資金で高額な取引ができます。
ただし、リスクは大きくなります。
各投資におけるリスクや投資効率などを考慮した上で、ソーシャルレンディングの利用を検討することが大切です。